CAR INFORMATION

年式
1964
メーカー
Bentley
モデル
S3 Continental Flying Spur
コーチビルダー
Muliner Park Ward
ボディータイプ
4Door Saloon
ボディカラー
シルバー
内装
グレー革
ステアリング
RHD
エンジン
V型8気筒 OHV
プライス
ご成約済み

今やベントレーのラインナップの中で中核をなす4ドアサルーンの「フライングスパー」。その精神的なオリジンとなったベントレーSタイプ・コンチネンタル・フライングスパーの最終進化形「S3コンチネンタル・フライングスパー」が、私ども「ワクイミュージアム・ヘリテージ」にてFor Saleとなりました。

フライングスパーのボディは、H.J.マリナーが1956年頃からS1コンチネンタルのシャシーを用いて実験的に製作し、S2コンチネンタルでは事実上の制式ボディとなった2ドア・スポーツサルーンを、ほぼそのままの意匠で4ドア化したものと言って良いでしょう。デザインを担当したのは、Rタイプ・コンチネンタルやSタイプ・サルーンと同じく、R-R社の主任デザイナー、ジョン・ブラッチリーと言われています。 もちろん2ドアと同様、ボディはすべて手叩きのアルミパネルによるハンドメイドで、インテリアのマテリアル(ウッドキャッピングやレザーハイドの質)や施された儀装のレベルも、標準型Sタイプ・サルーンのそれを遥かに上回るものとされています。また、注文主の細かいオーダーに応えてビスポーク製作することから、内外装の仕立てには相当数のコーディネートが可能なため、厳密に言えばまったく同じ仕様のクルマはほとんど存在しないとまで言われていました。 当然ながら新車時の販売価格は、当時の標準型Sタイプと比較して実に約50%アップに上る超高級車。特にフライングスパーは、同時代のベントレー・コンチネンタルの中でも最上級バージョンとして君臨することになったのです。

S1コンチネンタル・フライングスパーは1957年9月に北米向けが1台、および英国内向けに2台が製作されたのを皮切りに、50台が生産される人気作となりました。その後1959年に、スタンダードのS1がV8OHV・6230ccエンジンを搭載したS2に進化すると、S1コンチネンタルもS2コンチネンタルに発展。さらに1962年になるとS3コンチネンタルに進化を果たし、83台(87台説もあり)が製作されたとされていますが、いずれにしても現在では極めて希少と言えるでしょう。

今回ご紹介するS3フライングスパーは、かつてさる有名アパレル会社の社用車として使用され、当時は日本でもほぼ唯一のフライングスパーとして有名な個体でした。近年ではワクイミュージアムが数年間に亘って保有し、国内各地のイベントに参加しています。 英国のスペシャリストが開発したスポーツサスペンションを実験的に組み込んでみたところ、コーナーリング時の安定感や高速ツーリングでのスタビリティが格段に向上した一方、乗り心地もまったく損なわれていないことが確認されています。 このベントレーS3コンチネンタル・フライングスパーの真価は、是非ともテストドライブしてお確かめください。

このサイトではwebサイトのサービス向上や改善、ご利用者の統計作成のためにCookieなどを使用しております (詳細)
ページを遷移するかこのバナーを閉じることにより、Cookieの設定や使用に同意いただいたものとします

ページ上部へ戻る