1987 Rolls-Royce Silver Spur Shooting brake by K.Wakui

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1987 Rolls-Royce Silver Spur Shooting brake by K.Wakui   Information

 年式1987
 メーカー Rolls-Royce
 モデル Silver Spur、左ハンドル
 ボディータイプ 4-door saloon, Shooting brake
 ボディーカラー White
 内装 Tan Leather
 エンジン 6.75L V8
 全長 5,380mm
 全幅 1,890mm
 全高 1,480mm
 車両重量 2,230kg
 付加情報 
 

要約:シルバースパーをベースとしたステーションワゴン。英国の高級なモデルの場合はこうしたワゴンをシューティングブレークと呼ぶのが習わしである。この1987年型は日本に来てから、ワク井商会の手によって改装が行われた。従って、世界に1台だけのスペシャル・コーチワークのロールス・ロイスである。

英国には1960年代にリライアント・シミター、70年代に入ってからはジェンセンGTというモデルがあって、いずれもスポーツワゴンの先駆的存在であった。シミターは2ドア・クーペの屋根を延長したものであったし、ジェンセンGTの方はドロップヘッド・ボディであったジェンセン・ヒーレーに屋根とテールゲートとを加えたものである。他にもロータス・エランのボディ後部を改造して、ワゴンに仕立てたものが知られている。

スポーツカーというのはできるだけ無駄を省いてコンパクトに、軽量に作られるものだし、多くの場合、見ると息をのむようなスタイルをしているものである。従って、手荷物の収容スペースなどというものは期待してはいけない。しかし、その性能にひかれて、なお小旅行用のバッグとか、ピクニック(現代の用語でいえばバーベキューということになろうか)用のバスケットなどを収めるスペースがあれば、と願う人も決して少なくはないのだろう。その人達のためにコーチビルダーがワゴン・ボディに改装することが行われてきている。

そうした例の中で最も大きな成功と認められているのが、リンクス・イベンターである。ベースとなったのはジャガーXJS、デビュー当初はドロップヘッド・ボディはまだ用意されず、2ドア・クーペのみであった。そのクーペのスタイルが、先代のEタイプ・クーペのように万人が “素晴らしい” と言って賞讃するものとは違って、見る人によって評価が別れたのが、イベンターの生まれた背景になっている。リンクスというのは当時ヘイスティングスという町にあったレーシング・ジャガーのスペシャリストで、イギリスでも一級の技術を持っていた。その中心にいたのはCタイプやDタイプの経験豊かなクリス・キース・ルーカスである(現在はCKLエンジニアリングを主宰)。ある日、彼が工場に入庫していたXJSを見ていると、たまたまその隣にヴォクスホール・ヴィヴァという小型車が入っていた。何気なくそのリアウインドーを見ていると、XJSにサイズが合いそうだという気がした。そこでリアガラスをパーツでとってXJSにちょうど収まったし、デザインも誂えたようにしっくりとしたという。そこでヴォクスホール・ヴィヴァのリアウインドー・ガラスを使って、XJSをワゴン・ボディに仕立てる改装を始めたのである。すぐにこのワゴン仕様XJSは評判を呼んで、リンクスの仕事に成果をもたらした。思わぬ収穫はこの仕様がXJSとしてはベスト・デザインとまで言われたことであったろう。

リンクスがこのワゴン・ボディのジャガーXJSにつけた名前はイベンターである。イベンターというのは、馬術競技のひとつで、日本語では総合馬術と訳されている。馬場馬術とクロスカントリー、それに障害競技を3日間で行うもので、乗り手も馬もオールラウンダーであることが要求される。ヨーロッパ、特に英国では人気の高い競技であるという。この競技にでる馬と乗り手がイベンターと呼ばれるのである。クリス・キース・ルーカスは優れた性能や静粛性を備えたXJSに、荷物の収容能力を加えて、高級スポーツモデルのオールラウンダーを目指したのであったろう。

もう一例をあげれば、アストン・マーティンDB5にも、コーチビルダーがワゴン・ボディに改装したモデルが少数作られている。こちらは英国の高級モデルのワゴンのしきたりに従って、シューティング・ブレークと呼ばれる。シューティング、すなわち狩猟用のための特装車である。

フォーマルなサルーンという印象のあるロールス・ロイスにも、少数ながらこうしたシューティング・ブレークが存在する。戦前には後部のボディを木枠で組み上げたものをそう呼んだし、ヨーロッパには最新型のレイスをベースにシューティング・ブレークに改装している会社もある。

ここで紹介するシューティング・ブレークは日本で改装されたものだ。ベースとなったのは1987年のシルバースパー、ということは、同時代のシルバースピリットより後席スペースが10センチ広いロングホイールベース仕様のボディである。その後席から後方に屋根を延ばして、後端にテールゲートを設けることでワゴンタイプのボディを形作っている。ただ、サルーンの屋根を延ばしてワゴンボディを作ることは、簡単なことではない。たとえばリンクスがイベンターを作った時にも、テールゲートのヒンジをどこに設けるかなど、実際に工作する際の工夫と手間は、相当な熟練の技術を必要とする。

そしてもうひとつの難しさはラゲッジスペースの内装であろう。サルーン・ボディの場合はインテリアとは隔離された空間だから、荷物用の内貼りがあれば充分のはずだ。しかしシューティング・ブレークとなると室内と一体化されることになるから、荷物スペースにも統一感のある内装を用意しなければならない。

そうした改装はワク井商会の手で行われたが、いずれも高い水準で仕上げられている。幸い、シルバースパーのスペアタイヤはトランクスペースの床に寝かされているし、燃料タンクはその左に、スペアタイヤを囲むような形に作られているから、もともとのトランクスペースのフロアはでっぱりやへこんだ部分がなく、平らで使いやすい。新設されたテールゲートもまた、バンパーのすぐ上から開くように作られているから、よく考えられた改装というべきであろう。

車両重量は若干増えていよう。しかし、ロールス・ロイス・シルバースパーの性能と静粛性を備え、大容量のラゲッジスペースを身に付けたシューティング・ブレークは世界で1台だけの存在である。2台目を作る計画には、今のところ取り掛かる予定はないからだ。


 

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