1964 Bentley S3 Saloon(シルバー/グレー)

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1964 Bentley S3 Saloon(シルバー/グレー)   Information

 年式1964
 メーカー Bentley
 モデル S3 Saloon、右ハンドル
 ボディータイプ
 コーチビルダー
 ボディーカラー Silver / Gray
 内装 Tan Leather
 エンジン 6.2 L V8
 全長 5,390mm
 全幅 1,899mm
 全高 1,632mm
 付加情報 
 

自動車メーカーにはふたつのタイプがある。モデルチェンジに際してボルト/ナット以外の全てを新しくする、というところと、変える部分は一部にとどめて、おだやかな移行を望むところ、のふたつだ。クルーの時代のロールス・ロイスとベントレーは後者の代表格であり、伝統を穏やかな形で新型に引き継ぐというモデルチェンジの好例である。

中でも1955年から1965年までのロールス・ロイス・シルバークラウドとベントレーSシリーズには、彼らの堅実なやり方がよく現れている。もともとそのボディスタイルを決める時の話から、伝統と革新の葛藤があった。シルバークラウド/Sシリーズのボディスタイルは、1951年にクルーに設けられたスタイリング・オフィスの最初の仕事である。その部署の責任者を務めていたのはジョン・ポルウェル・ブラッチリーといって、天性のデザイン能力を持った人物であった。彼はもともとコーチビルダーのガーニー・ナッティングでその才能を見出され、1935年にはそのチーフデザイナーとなっている。1940年にはロールス・ロイスに移籍していたが、スタイリング専門部署の創設に当たってそのトップに抜擢されたのである。

ベントレー・マークVIとロールス・ロイス・シルバードーンに替る新型車のデザインは、そのブラッチリーの下で進められ、1年をかけてモックアップが製作された。ところがその試作車を初めて会社のエグゼクティブに見せたところ、NOという答えが返ってきたのである。ブラッチリーは意欲的に新しいデザインを取り入れてモックアップをデザインしていた。それを見たエグゼクティブたちは、ロールス・ロイスとしては新しすぎる、と判断したのである。それなら、というので、彼が“10分間で”(と言われている)別のスケッチを描いて出すと、そちらにすぐオーケーが出たという。シルバークラウド/Sシリーズの流れるようなフェンダーラインが生み出すクラシックな美しさを持った名作は、こうして生み出されたのである。

シルバークラウドはI、II、IIIの3世代がある。それに対応するベントレーのモデルは、それぞれS1、S2、S3である。なおこの時期のロールス・ロイスとベントレーの差は小さく、ラジエターグリルのデザインとその上にのったマスコット、そしてインテリアのデザインがそれぞれの伝統にのっとって作られること、が主なものである。また、ロールス・ロイス社のトップのひとりがRRではなくベントレーに乗っていた例があるそうだが、それは何故かと聞かれた時に、ホテルの門衛や駐車場係りに渡す心付けが少なくて済むから、と答えたそうである。実際には費用を惜しんだのではなく、ロールス・ロイスではいかなる時でも威儀を正していなければならないから、ベントレーの方を選んだのであろう。

ベントレーS1はその前のモデルからエンジンを受け継いでいる。ボディを新しくした時にはエンジンやギアボックスはすでに信頼性の証明されている旧来のものを用いる、というのがロールス・ロイス社の伝統的手法であるからだ。エンジンを新開発のオールアルミV8に切り替えるのは、1959年にS2に進化した時のことである。ロールス・ロイス社はエンジンの開発にも通常のメーカーよりはるかに長い時間をかけるという。この新型V8エンジンも、おそらく1950年代前半には開発が始まっていたに違いない。それを理解したければ、S2、あるいはS3のエンジンルームをのぞいてみればよい。V8エンジンは近い排気量の直列6気筒と比べると、高さは低くなるが幅が広くなる。そのために6気筒用のエンジンルームにV8を収めようとすると、ボディのインナーパネルを変更しなければならなくなる例もある。S2はそうした改変は見られず、もともとのエンジンルームにV8がきれいに収まっているのである。それはこのS1/シルバークラウドIのボディを設計する時から、次に収めるV8のサイズが計算されていたことに他ならない。

1962年にはS2からS3へと進化する。そしてこのS3がベントレーSシリーズの最終進化型となる。変更の内容はエンジンやボディを含めた多岐にわたった。V8エンジンは圧縮比を8.0から9.0に上げると同時に、SUキャブレターをひとまわり大型のものに替えて、パワーを強化している。この時期のロールス・ロイス社は出力の数値を発表していないから、このパワー向上は彼らの言い方によれば「7パーセントの強化」ということになる。

デビューから7年を経過していたボディは、初めてフロントエンドを中心にマイナーチェンジを施している。その中ですぐに目につくのは、4灯式のヘッドランプを採用したことだ。ヘッドランプを4灯式とするのは、1950年代末期のアメリカ車から始まった流行である。そう、確かにこれは急速に世界に広がった流行であったのである。そこから旧来のロールス・ロイス/ベントレーの愛好家たちからは、賛否両論が湧きあがった。だがその流行の4灯式ヘッドランプのスタイルに批判的な人々も、いったん夜が来れば意見を変えたことだろう。4灯全てをハイビームとして前方を照らす明るさは、夜のドライブをそれまでよりはるかに安全にしたのだから。

その他には、フロントフェンダーの上に置かれていた小ランプをひとまわり大型化してフェンダーの先端に移し、フロントフェンダー自体も前縁の形状を変えている。と同時に、ランプ類の変更ほどは目立たないけれども、ラジエターグリルの高さを1インチ半(約3.8センチ)下げているのである。それに伴ってボンネットも若干前方に向かってスロープするようになったし、ボンネットの開口部も微妙にS2と異なっている。そうしたS3でのスタイルの変更は、1965年に登場する予定のシルバーシャドー/Tシリーズとの共通性を感じさせるものであり、ニューモデルへのスムーズな移行を目指したものであったことがわかる。なお、後継車のシルバーシャドー/Tシリーズ・ベントレーのスタイルもジョン・ブラッチリーが手がけたものであった。S1からS3,そしてシルバーシャドー/Tシリーズとフロントスタイルを並べて見てみると、穏やかに変化していっていることがわかるだろう。

S3の生産台数は1318台(コンチネンタルを除く)。Sシリーズの最終発展型であるということは、1930年代という“良き時代”の雰囲気を感じさせる美しい、クラシックなスタイルに、Sシリーズでは最強のパフォーマンスを備えることを意味する。

ここに紹介する1964年型は、過去にワクイミュージアムでレストアされたもので、今でもその時の輝きを失っていない。


 

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