1963 Daimler SP250

1963 Daimler SP250 | 1963 デイムラー SP250

Sales Price ¥ 6,500,000(税別)

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1963 Daimler SP250   Information

ロイヤルワラントの老舗が贈る、超個性派ブリティッシュスポーツカー

 年式1963
 メーカー Daimler
 モデル SP250
 ボディータイプ Convertible
 コーチビルダー
 ボディーカラー Blue
 内装 Gray
 付加情報 
 

このほどワクイミュージアム・ヘリテージに、きわめて個性的な英国製クラシック・スポーツカーが入庫いたしました。

かつてはイギリス王室御用達ブランドとして知られた「デイムラー」にとっては、結果として最後の完全オリジナルモデルとなったオープンスポーツ。「ダート」のニックネームでも知られる「SP250」です。

第二次世界大戦前までは、王室や貴族などの伝統的富裕層のみを対象とした超高級サルーンやリムジンを少量生産していたデイムラーですが、1950年代後半となって、戦後のイギリスにとっては生命線であった北米への輸出へと本格的に乗り出すべく、アメリカ市場では必須とされていたスポーツカーの開発に乗り出しました。

「ダート」の名とともに開発された新型スポーツカーに搭載されるエンジンは、当時の英国ではまだ珍しかったV型8気筒。もともとアリエルやトライアンフなどの二輪車メーカーでチーフエンジニアを歴任した当時のデイムラー社長、エド・ターナーが、やはり二輪出身の技術者シリル・シンプソンとともに開発したものでした。彼らが目論んだのは、当時最新のトライアンフTR3AとジャガーXK150の隙間に収まるミドル級スポーツカー。そのため排気量は両者の中間となる2548ccに設定されたのです。

一方のシャシーは、古典派ブリティッシュスポーツの定番、トライアンフTRロードスターをお手本としたもの。閉断面角型鋼管によるラダーにX型のメンバーを組み合わせたフレーム、前:ダブルウィッシュボーン/後:リーフ・リジッドのサスペンション、そして当時でも既に旧態依然としたカム&レバーのステアリングなどはすべてトライアンフのそれに酷似していますが、全輪にガーリング製ディスク・ブレーキを採用していました。

一方、やや過剰なほどに個性的なボディは、生産設備への投資額が限られていたことからFRP製とされました。デザインを担当したのは当時のデイムラーと同じくBSAグループに属していた「カーボディーズ」社のスタイリスト、パーシー・マクナリーと言われています。

かくしてデイムラー・ダートは1959年春、最大のマーケットである北米ニューヨーク・モータショーにてデビューを果たしたのですが、出足早々からつまずくことになります。実はこの「ダート」という名称は、その以前にクライスラー社が商標登録していたのです。この時点で既に広告展開は始まり、カタログ類も出来上がっていたものの、それらはすべて撤回・回収され、新たに「SP250」の名称が与えられて'59年秋から正式発売されることになりました。

ところが、デイムラー経営陣の切なる希望に反して、SP250の販売状況は決して芳しいものではありませんでした。そして、SP250の正式デリバリー開始からわずか8ヶ月後の1960年5月、デイムラーは遥かに新興のメーカーであるジャガーに吸収・合併されてしまいました。つまり、SP250はデイムラーの救世主とはなりえなかったのです。

その後もジャガーの協力を得て改良が施されて、より完成度を高めていきながらも、結局1964年に生産を終えることになりました。総生産台数は旧デイムラー経営陣がボーダーラインとしていた年産1500台×5年=7500台よりも遥かに少ない2654台。さらに対米輸出用のLHD車は2654台中の1201台に過ぎませんでした。

もちろん日本での生息数にも限りがあることから、これまでこのSP250をご覧になったことのある方は非常に少ないと思われます。でもとにかく一度、私どもワクイミュージアム・ヘリテージにお越しいただき、その目で実車を確認していただきたいと存じます。

写真では非常に個性的に映り、デビュー当時の自動車メディアやファンからは「醜悪」とまで言われたこともあるスタイリングは、実際に見てみると独特の魅力を湛えていることが、必ずやご理解いただけるものと思われます。

また、V8エンジンの豪快なサウンドや古典的なハンドリングも、このクルマだけの持ち味。R-R/ベントレーにも負けない、英国車の神髄を体現した一台と言えるでしょう。


 

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