1913 Rolls-Royce 40/50HP Silver Ghost

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1913 Rolls-Royce 40/50HP Silver Ghost   Information

シルバーゴーストは性能競争に勝って名声を確立させた

 年式1913
 メーカー Rolls-Royce
 モデル Silver Ghost
 ボディーカラー British green
 内装 Brown Leather
 付加情報 
 

グランプリ・レースやラリーといったモータースポーツは、自動車メーカーの技術力を示す大切な場であり、それゆえにいつの時代も少なくないメーカーが参戦を続けている。ロールス・ロイスが生産するのは、静粛なことやスムーズさで知られる高級車である。確かにその室内で時計の音だけを耳にクルーズしている時には(高速で走るロールス・ロイスの室内で聞こえるのは時計の音だけ、とその静かさを表現されて評判になったことがある)、ラリーとかトライアルといった自動車競技は遠い世界のように感じられることだろう。ではロールス・ロイスはこれまで競争や競技には無縁であったのだろうか。

そうではない。ロールス・ロイスの名声やザ・ベストカー・イン・ザ・ワールドという自動車として最高の評価は、トライアルやラリーといった競技に勝つことで確立されていったものなのである。その初期からシルバー・ゴーストの時代まで、ロールス・ロイスは熱心に自動車競技に取り組んでいた。それを推進していたのが、ロールス・ロイスのマネージメントを担当して、しばしば “ロールス-ロイスのハイフン” などと称されるクロード・ジョンソンであった。

ロールス・ロイス社が40/50HPという新型車を発表するのは1906年である。その時点ではまだシルバーゴーストの名はない。シルバーゴーストの名称は13番目に生産された車に、クロード・ジョンソンが特製のボディを架装し、それを銀色に塗った上に装備品を銀メッキで仕上げた。すなわち、その車はどこからどこまで銀色に光っていたのである。彼はその車にシルバーゴーストという名前を付けて、そのプラックを貼った。この車が長距離の耐久走行などで優れた成績を上げたことから、40/50HPという名称の他にシルバーゴーストの名が知られるようになって、やがてこのシリーズのことをシルバーゴーストというようになったのである。他の生産車と区別するために、このクロード・ジョンソンの製作した車をいう時には、ザ・シルバーゴーストと、 “ザ” をつけるのが習わしである。

40/50HPシルバーゴーストが登場する以前の英国では、最高の高級車と言われていたのはネイピアであって、ロールス・ロイスではなかった。ネイピアは直列6気筒エンジンを早くから採用していたし、積極的に参加していた競技で優れた成績を残していた。そうしたことを、ネイピアの販売を行っていたS.F.エッジが宣伝作戦に生かして、ネイピアの名を高めていたのである。

1911年に、ネイピアはロンドン-エジンバラ・トライアルを行って、彼らの主力製品、6.8リッター・モデルの性能をアピールした。それはロンドンとスコットランドのエジンバラを往復して行うものだが、往復の間、シフトゲートの低いギアのところは監査役のRAC(ロイヤル・オートモビル・クラブ)の係官によってシールされるために、すべてトップギアだけで走らなければならない決まりになっていた。またその往復には4人の乗客と荷物を積み、平均燃費も計測される。これだけではギア比を下げた特別仕様を作ることも考えられるので、ロンドンに戻った後はブルックランズ・コースで最高速を測定することになっていた。ネイピアはトップギアだけの走行に成功すると同時に、19.35mpgという平均燃費と、76.42mphの最高速を記録した。

これだけでもネイピアにとっては大きな宣伝であった。これはまた、彼らの最大のライバルになりつつあったロールス・ロイスに対する挑戦でもあった。クロード・ジョンソンもこの挑戦を無視するわけにはいかず、シルバーゴーストを使って同じトライアルを行うことにした。ただし、ネイピアが走らせたのは生産車のままの車ではなく、いくつか変更を加えたものであった。そこでロールス・ロイスでも標準のシルバーゴーストをベースに、ファイナル・ギアを若干高いものに交換し、6気筒エンジンの圧縮比も上げるとともに、リアサスペンションをカンチレバー式に替えた特製の車を製作した。シャシーナンバーは1701である。この車は近年元の姿に再生されて、100年目の2011年にロンドン-エジンバラのコースを走っている。

1911年、このシャシーナンバー1701は実験部の重鎮であったE.W.ハイヴスが操縦してロンドンとエジンバラを往復、その後にブルックランズで最高速度を計測した。トップギアだけでの走行に成功したことに加えて、平均燃費は24.32mpg、最高速度78.26mphと、いずれもネイピアの出した記録を上回った。このロンドン・エジンバラ・トライアルの結果は広く人々の知るところとなって、それまでのネイピアに替って、ロールス・ロイスが最高の高級車という称号を確立していくのである。

この時代、シルバーゴーストの時代までのロールス・ロイスにとって、トライアルなどの競技はその性能を証明するための重要な機会になっていたのである。

ここに紹介する1913年型のシルバーゴーストはロンドン-エジンバラ用の車に初めて取付けられ、後に生産車に採用されるようになったカンチレバー・リアサスペンション、それにトップを直結とする4段ギアボックスが組み合わされている。

シルバーゴーストのギアボックスは、登場当初は4段、それがロンドン-エジンバラの頃には3段に替り、やがてまた4段になった。ただし、当初の4段は3速が直結で、4速は高速走行のためにオーバードライブ・レシオになっていた。残念ながら当時の人々のドライビングの習慣は、スタートした後は常にトップギア(すなわち4速)のままであったので、急坂などでは具合が良いとは言えなかった。そこでロールス・ロイスはいったんオーバードライブの4速をやめて、3段に戻したのである。しかし、後のアルパイン・トライアルという競技に参加していた時に、勾配の急な坂でシルバーゴーストが上がれないという困難が起った。乗っていた人をおろしてようやくその坂を発進できたのだという。その経験から、3段では不足と考えられ、以降の生産車にはトップの4速を直結とする4段ギアボックスが装備されるようになるのである。

グリーンのボディはロンドン-エジンバラの1701を思わせるスポーティーなスタイルで、魅力的である。そのロンドン-エジンバラで優れた成績をあげたあとには、同じスペックの車を求める注文が集まって、何台かが作られたというから、この車もそうした影響下に作られたものと考えられる。シルバーゴーストはエンジンの静粛さに加えて、すばらしくフレキシブルなことでもライバルの追随を許さなかった。そのひとつの秘密はボディの軽さにもある。この低くスタイルの良いボディは、見た目にスポーティーであるだけではなく、シルバーゴーストの性能にも貢献しているのである。


 

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