How about  KAZO + 01.28 2010



加須市観光協会レポート

大松明づくり

 加須市の観光名所・玉嶹山不動ヶ岡不動尊總願寺で毎年2月3日に開催される「節分会」を前に、地元とび職人による恒例の大松明づくりが
行われました。

 總願寺の鬼追い豆撒き式は赤・青・黒の三匹の鬼が不動堂の回廊を激しく駆け巡る大変勇壮な行事です。赤鬼は大護摩供で焚かれた火を移した、真っ赤に燃え盛る大松明を参拝客に向けて勢いよく振りかざし、参拝客の邪気を払います。總願寺のご本尊である不動明王の火炎は人間の醜い「業」や「煩悩」を焼き尽くし浄化させることから、火の粉を浴びると一年間息災に過ごすことができるとされ、集まった参拝客は赤鬼が乱舞する姿を楽しみに訪れます。

 この松明は毎年、熟練した職人の丁寧な手作業によって作られます。松明づくりを代々受け継いでいる槍田三男さんの話によれば、大松明づくりには経験と技術が必要とされるそうです。松明はご神木で作った柄(え)の周りに、割った真竹を三重に巻いて作られます。この真竹の幅は松明の炎の大きさに大きく影響するため、細すぎても太すぎても駄目なのだそうです。また、竹の断面を丁寧に削り、松明に適度な空気が通るよう調整しながら等間隔に巻いていきます。巻き終わると、熱に強い銅線を使ってきっちり束ねてゆきます。

 松明の材料となる真竹は10年以上乾燥させたものを使うそうです。これらの真竹は近所の農家から、稲穂を天日干しをするために「はざかけ」にする干し竿の竹で不要になったものをもらってくるそうです。近年、乾燥機の普及によりはざかけをする農家が少なくなり、入手が困難になってきたと槍田さんは語ります。「譲ってくれるという話を聞いて竹の状態を見に行くけれど、状態の良いものはなかなかないんです。」

 良い竹はよく乾燥していて、「割れ」がないものだそうです。乾燥が不十分な竹は燃えが悪く、重くなってしまいます。また、亀裂が入った竹は途中で燃え落ちて大変危険を伴うためです。孟宗竹は「節」の部分の厚みが違うため、松明の太さが先細りになってしまうため適さないそうです。

 總願寺の節分会の主役ともいえる大松明。稲作の機械化は思わぬところにも影響を及ぼしているようです。槍田さんは今年もたくさんの参拝客の期待を裏切らないよう心を込めて三本の大松明を作っておられました。

日時 : 平成22年1月28日(木) 午後1:00~
場所 : 加須市不動ヶ岡不動尊總願寺境内

 

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  お寺の神木で作った持ち手の部分。もう20年以上使用しているそうです   よく乾燥させた真竹を割ったものを等間隔になるように持ち手に巻いていきます   銅線は熱に強いですが、固く締まらないため、上から縄を巻きます。途中で燃え落ちたりしないよう、縄で4箇所束ねていきます   銅線は熱に強いですが、固く締まらないため、上から縄を巻きます。途中で燃え落ちたりしないよう、縄で4箇所束ねていきます  
  同じ幅になるように割った竹を三重に巻きます。あまり幅が細いと炎が小さくなり、厚いと松明が重くなってしまうので難しいそうです   同じ幅になるように割った竹を三重に巻きます。あまり幅が細いと炎が小さくなり、厚いと松明が重くなってしまうので難しいそうです   以前は赤鬼としてこの大松明を振り回しておられた槍田さん。「回廊を三周すると下から3番目の縄の部分まで燃え落ちちゃうんだよ」   以前は赤鬼としてこの大松明を振り回しておられた槍田さん。「回廊を三周すると下から3番目の縄の部分まで燃え落ちちゃうんだよ」  
  埼玉新聞さんも取材に来ました   インタビューに答える槍田さん   大松明の準備   節分会の準備が始まりました  
 

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情報提供:加須市勤労商工課 吉村 様
2010.02.17

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