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![]() 絵本 「じどうしゃ アーチャー」 の著者である作家の片平直樹さんと涌井館長 |
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「ぼくは じどうしゃ アーチャー。 ジョージは ぼくの いちばんの ともだち。 じつは ぼくと ジョージは はなしができる」 純心な語り口で物語が始まる、とても心温まる絵本が出版されました。 この絵本の出版に際しましては、WAKUI MUSEUMも協力させて頂いたご縁で、出版を記念して作家の片平直樹さんが涌井館長を訪問してくださいました。
片平さんは、大のクルマ好き。中学生の頃、家の近所でクラシックカーのコレクションをされている人がいらっしゃって、そのガレージで見た一台々々の自動車に感動したのが、 片平さんご自身の人生のターニングポイントには必ず自動車がありました。作家になるきっかけにも、或る一台の自動車の存在があったようです。片平さんがこの絵本を制作するに至ったのは、ごくごく自然なことであったようです。
この作品のテーマは友情、さらに言えば、一人の親友の大切さです。 じどうしゃアーチャーは、時代と共にオーナーが変わり、アーチャー自身の役割も変わっていきます。様々な冒険を経て、アーチャーは最後にミュージアムに落ち着くことになるのですが、ミュージアムを選んだ理由について、片平さんは次のように説明して下さいました。
物語には、アーチャーとジョージが長い年月を経て再び出会い、アーチャーのためにジョージが建てたミュージアムで、来館者がアーチャーを囲んで、アーチャーが辿った人生をみんなで口々に語っているシーンがあります。
ご存知の通り、現在、自動車産業を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。自動車の所有や利用のし方が変わり、自動車離れが加速しています。また、電気自動車に代表されるように、自動車の動力がより低炭素なものに変化していく傾向にあります。しかし、どんなに時代に即した自動車が開発され利用方法が変わろうとも、私たちが自動車に注ぐ夢と愛情の眼差しは変わってはいけないのではないか。この絵本「じどうしゃ アーチャー」は、それを改めて学ぶことができた作品です。
最後に片平さんから、 片平さん、ありがとうございました。 |
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神奈川県の鎌倉と藤沢の間をのんびりコトコト走る江ノ島電鉄、通称 「江ノ電」。 イラストレーター伊藤正道さんのアトリエ、giogio factory は、そんな江ノ電に揺られて行く静かな町、稲村ガ崎にあります。 このたびの絵本 「じどうしゃ アーチャー」 の絵を描いてくださった伊藤さんを訪問し、お話をうかがいました。 「大きかったですね。想像していたクラシックカーのスケールを遥かに超えていました。実車の存在感に圧倒されました。」 絵本の製作にあたり当館を訪れ、『じどうしゃ アーチャー』 の実物モデルとなった車をご覧になった時の伊藤さんの感想です。 この存在感、そしてそれを支える歴史や文化をいかに表現するかに非常に気を遣ったとおっしゃいます。 様々な資料や文献で夢中に勉強もされたそうです。 伊藤さんは見事に絵本の主人公、アーチャーに抜群の存在感を与えました。 手作りで温かみのある車として、そして何よりアーチャーの持つ 「品格と威厳」 が全ページにわたっていやみなく描きだされています。 「 (この絵本の製作は) とても楽しかったです。 もともとイギリスが好きで、私の作品にはイギリスを舞台にしたものがいくつかあるのですが、 今回この絵本を出版するにあたり伝統あるイギリスのクラシックカーのことなど色々と調べているうちにますますイギリスが好きになりました」 と語る伊藤さん。 なんだか不思議なぼうしに乗ってロンドンの空を飛んでいる気分でお話してくださいました。 伊藤さんにとって今回の作品は、車という側面からイギリスの歴史の一部を紐解く嬉しいきっかけになったようです。
![]() 伊藤さんのギャラリーでお話をお伺いしました 「古い車を見ると、単なる使い捨ての機械じゃないということがわかります。作りが LEICA のカメラみたいな感じ。 精密で、部品ひとつひとつが本物で。 これからは、ガソリン車から電気自動車に移行していくと言うけれど、自動車が家電化し、次々に携帯電話を変えるような感覚になってしまわないようにしないと」 古い町並みやイギリス紳士の気風、歴史や文化を大切にする心。 建物や車のみならず、多くの年代モノと上手に共存した暮らしの残るイギリスから学ぶことが沢山あります。 今まで永く続いてきた大量生産、大量消費の時代から、モノを大切にする心の時代へと、 「この作品を通して見直してもらうきっかけになればいいな」と伊藤さんはおっしゃいます。 伊藤さんは、来年3月末に新宿伊勢丹でロンドンをテーマにした個展を開催する予定です。 伊藤さん、ありがとうございました。 【 伊藤さんのアトリエ giogio factory をご紹介します 】 |
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この絵本は、WAKUI MUSEUMの或る一台のミュージアムカーが外観のモデルになりました。小林彰太郎先生に監修して頂き、この絵本のダイナミックな物語とデザインだけでなく、くるまと人との大きさのバランスにも目を向けて頂いた絵に、大変感謝しております。 くるまは機械。でも、どんなくるまにもその時代の工夫と想いが込められています。一台の古いくるまが辿ってきた場所や時代、手入れした人たちを思い、実車を見ることで、大人にも子供たちにも、心豊かなくるま文化を感じてもらえればと思います。 |
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「ぼくは じどうしゃ アーチャー。ジョージは いちばんの ともだち。じつは ぼくと ジョージは はなしが できる。」 じどうしゃアーチャーとジョージはともだち。
ずっと一緒にいたいけれど お金持ちに売られてしまいました。 自動車評論家、『CAR GRAPHIC』編集顧問、日本クラシックカークラブ会長である小林彰太郎さん監修の、 「じどうしゃ アーチャー」 * WAKUI MUSEUMにも置いてありますので、ご来館の節は手にとってご覧下さい。 |
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作・片平直樹 (かたひら なおき) さん作家。母の友(福音館書店)に掲載 された『ケシュケシュ』でデビュー。 主な作品に『おやこペンギンジェイとドゥ』(ひさかたチャイルド)、 『なんでもやのブラリ』(教育画劇)、 『トイレせんちょう』(フレーベル館)、 『ベラスノアとキックオフ!』(福音館書店)、 『こぞうのヤンティ』(ひかりのくに)、 『ちいさなバス』(福音館書店)などがある。
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絵・伊藤正道 (いとう まさみち) さん絵本作家。イラストレーター。代表作品に『ゆきダルマくん』(教育画劇)、 『マフィーくんとジオじいさん』(小学館)、 『大きな古時計』(白泉社)、 『TINY SANTA』(青心社)、 『タイニイ・トゥインクルのふしぎなともだち』(BL出版)、 『僕への小さな旅』(ポプラ社)、 『HOUSE』(小学館)、 『はっぱくん』(丸善プラネット)などがある。
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監修・小林彰太郎 (こばやし しょうたろう) さん自動車評論家。『CAR GRAPHIC』編集顧問、日本クラシックカー クラブ会長。 大学卒業後、戦後初の本格自動車雑誌『モーターマガジン』に寄稿。 1962年、二玄社から『CAR GRAPHIC』(創刊時名称は「CAR グラフィック」)を創刊。 1966年、同社取締役・初代編集長就任。 同誌を日本の代表的な自動車雑誌に育て上げる。 1989年、編集長退任後も、編集顧問として積極的な評論活動を行っている。 |









